2016年11月のクラウドファンディング(ICO)において、開発チームは820,000
ETH (当時のレートで8,600,000ドル以上)を調達しました。そのさいに、10億GNTが発行され、そのうち82%がICO参加者に、6%がGolem
teamに、12%がGolem Factory GmbHに支払われています。 |
Golem(ゴーレム)は、ピアツーピア(P2P)ネットワークでコンピュータ同士を接続し、アプリケーションの所有者と個々のユーザー(リクエスター)が、他のユーザー(プロバイダー)のコンピューターリソースをレンタルできるようにするプラットフォームです。 |
個人のコンピュータリソース、つまり計算能力を、世界中でシェアすることで、「分散型のスーパーコンピュータネットワーク」を生み出すことを目指しています。最近増加しているシェアリングエコノミーの考え方に近いです。 |
Golem(ゴーレム)のプラットフォームを利用すれば、個人でもスーパーコンピューター並みの計算を実行できるようになります。コンピュータさえ所有していれば、誰でもこのスーパーコンピューターを利用できます。 |
コンピューターの計算能力というのは、CPUに依存しますが、そのパワーをフルに発揮している時間というのは長くなく、能力をもてあましているものがほとんどです。そういった世界中の余っている計算能力を束にすれば、十分にスーパーコンピューターレベルの性能になります。 |
スーパーコンピューターというのは、一つの超高性能なパソコンがあるのではなく、性能がそれなりのパソコンをたくさんつなげているだけなので、ゴーレムの仕組みはスーパーコンピューターと本質的には同じです。 |
つながっているパソコンの数が多ければ多いほどいいので、世界中のパソコンをつなげることが可能なゴーレムの性能は、その辺のスーパーコンピューターの性能であれば、理論上はるかに凌駕することができます。 |
このゴーレムのネットワークは、イーサリアムのプラットフォーム上に構築されていて、そこでの支払いに必要なトークンがGNTです。また、ゴーレムではマイニングでGNTを得ることはできない仕組みとなっています。 |
イーサリアムが使われている理由は、送金手数料が安くて少額決済(マイクロペイメント)に用いやすいという特性があるためです。この特性によって、小規模な計算からでも柔軟にコンピュータリソースを提供することができます。 |
レンダリングエンジン、分析パッケージ、トレーディングロボット、専門科学パッケージ、Dappなどのオープンソースまたはプロプライエタリソフトウェアの所有者である場合は、ゴーレムを流通チャネルや市場としてとして使用することができます。 |
ゴーレムのユーザーは主に、コンピューターの計算能力を提供する側と購入する側の2種類に分かれます。提供する場合、使われた計算能力に対して使用料が支払われます。 |
現在、ゴーレムの開発プロジェクトは4段階で進められています。各段階ごとに機能が強化される予定で、Brass
Golem→Clay Golem→Stone Golem→Iron Golemと名付けられたプロジェクトが進んでいきます。 |
2017年6月時点では、CGIレンダリングに使える程度のレベルです。 |
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