Ethereum
Classic(イーサリアムクラシック)は、クラシックという名が示すとおり、元々はイーサリアムであり、ハードフォーク(後述)によって二つに分離しました。 |
そのため、仮想通貨として備えている性質はほぼ同じで、スマートコントラクトという優れた機能がウリになっています。 |
スマートコントラクトは、別名『契約の自動化』ともよばれています。ビットコインが取引の記録をブロックチェーン上に残すのに対し、ブロックチェーン上に取引の記録に加えて、契約情報を記録することできます。 |
これによって、自動で売買契約の支払いなどを行うことができるようになります。詳しくは、イーサリアムについての記事をご覧ください。 |
イーサリアムとイーサリアムクラシックに分離した理由ですが、とある事件をきっかけに(後述)、開発した技術者たちが方向性の違いで内部分裂を起こしたためです。 |
イーサリアムは将来性などが非常に評価されており多くの技術者や投資家が協力していました。しかし、高い価値を持っているため、サイバー攻撃にあうことが多く、セキュリティが課題になっていました。 |
そんなときに、DAOというイーサリアムを使用して開発された仮想通貨に、50億円以上のハッキング被害が出たのです。 |
これに対しイーサリアム開発チームは「ハードフォークによって不正送金が行われる前の状態に戻す」という手段を取ることで解決を図りました。そして最終的にはコミュニティの約90%がこれに賛成し、ハードフォークが実行されイーサリアムの不正送金は無効化されました。 |
この対応が中央管理的な介入であるとして、あくまで非中央集権的な暗号通貨を目指すコミュニティの一部が反発し、ハードフォークを拒否しました。その一部の技術者が新しいプロジェクトとして作ったのが「イーサリアムクラシック」です。 |
そして、ハッキングの被害に合わないようにイーサリアムよりも拡張性を制限し、セキュリティや安定性を向上させています。 |
イーサリアムの取引高で世界最大クラスの暗号通貨の取引所である「Poloniex」がイーサリアム・クラシックを取り入れたことで、ハードフォーク以前のイーサが取引できるようになりました。 |
その結果、仮想通貨の中でも時価総額がトップ10に入るまでに成長しています。 |
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